皆さんこんにちは。
厳冬期も終盤に差し掛かり、急に暖かくなってきました。 3月最初の週末、私は冬季ルートの東尾根から常念岳に登ってきましたが、まるで残雪期のようなポカポカ陽気でした。 このまま春の訪れが早まると、今季の雪山シーズンもあっという間に終わってしまいそうな気配です。
詳しいレポートはYAMAPの記録をご覧いただければと思います。
今年は雪が多かった!
今シーズンは各地でたくさんの雪が降り積もり、「雪!雪!雪!!」という状況。 雪山登山を楽しむ身としては嬉しい限りですが、日常生活では除雪などの影響で大変な部分もあったかと思います。
さて、本日は雪山登山に必須の「ワカン」についてのお話です。
ワカンの浮力問題と解決策
私は登攀向けのワカンが好みなのですが、その一方で浮力が弱く、ラッセル時に物足りなさを感じることがありました。 特に、今シーズンのような大雪の年には、もう少し浮力を確保したいと考えていました。 そこで着手したのが、ワカンの「魔改造」です!
魔改造ワカン 紐式!
これが私の魔改造ワカン、「紐式 壱号機」です!
じゃじゃーーーん。
使ったのは、ホームセンターで購入できるポリ製の紐。価格は1000円程度。 ワカンと紐の締結部には滑り止めで自己癒着テープを張り付けています。シンプルにワカンのフレームに紐を縛り付けるだけの改造ですが、これが想像以上に効果を発揮しました。
(この縛り付けるだけ、というのが面倒で。。。)
紐式ワカンのメリット
「魔改造ワカン 紐式」ですが、北アルプス界隈の乗鞍岳や十石山、中央アルプスの将棋の頭山といったフィールドで大活躍!!
実際使用してみて、以下のような利点があると感じました。
- 浮力アップ
紐を張ることで、足元の接地面積を増やし、より深い雪でも沈み込みにくくなる。 - 軽量性を維持
通常のワカンの軽さを活かしながら、ラッセル性能を向上させる。 - 登攀時にも活用可能
ある程度の浮力を持ちながら、アイゼンほどの重量増加を避けられる。 - 雪抜けが良い
サラサラの雪なら紐の隙間から抜けていくので、足上げ時の負担が少ない。
改造ワカンの課題
ただし、問題点もあります。
-
アイゼンとの併用不可
紐があるため、アイゼンを装着すると干渉してしまう。 -
メンテナンスが必要
使い続けると紐が緩んできて、結び直しが必要。
(特に今シーズンは使用頻度が高かったため、すでに紐がダルダルになってきている)
このメンテナンスの手間が課題ですが、雪圧がかかっている証拠でもあります。
ただ今のところ、紐式はかなり効果的な改造方法だと感じています。
さらに良い方法を探して
現状、紐式が最適解に近いですが、よりメンテナンスの楽な方法があれば試していきたいと思います。 もし「こんな方法もあるよ!」というアイデアがあれば、ぜひ教えてください!
雪山シーズンも残りわずかですが、安全に楽しみましょう!
それではご安全に!
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