LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX 小指の付け根が痛い問題の解決方法

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX

皆さんこんにちは。

今回は3シーズン用に購入したLA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTXを紹介します。AEQUILIBRIUMを購入したのは2024年3月で、現時点で2カ月が経過しました。状況としては、歩行総距離約88km、50時間程の使用です。
詳細の山行について、もしご興味あればYAMAPをぜひご覧ください。

yamap.com

 

他の方のレビューや口コミの通り、AEQUILIBRIUMは雪上・岩稜・泥濘など、どんな状況でも安定/安心して歩けるかつ、長時間の行動でも疲れを感じにくい非常に良い靴です。私は冬靴でLA SPORTIVA NEPAL CUBE GTXを履いているのですが、足形がぴったりだったので3シーズン用もLA SPORTIVAに決めました。AEQUILIBRIUMは人口繊維のSTとレザーのLTの2タイプがあるのですが、ズボラな私はメンテナンスの容易な人口繊維を選んだ、という経緯です。

実は去年の秋まではモンベルアルパインクルーザー1000を履いてたんです。しかし、足形が合わず(かなり大きい)イマイチしっくり来なかったのですが、AEQUILIBRIUMはぴったり!!
なんなら靴に足を入れた瞬間に「おおっ!?」ってな具合で、直感的に自分の足に合うのがわかるくらいです。やはり自分の足に合う靴は山で使っていて全然違いますね。

と・こ・ろ・が、、、

実際に山で使ってみると若干の問題が発生。

小指の付け根が痛い!!

しかも下図のように左足だけ。

紐の結び方で解決したりするんですが、試行錯誤するもダメ。
靴下を薄めの物にしてみてもダメ。
インソールは解決方策としてそもそも適してなさそう。
歩き方が悪いのか?足のサイズが左右で違うのか?んー
恐らく100kmくらい歩けば中の繊維がヘタってくるので、歩いて慣らすか?
痛くて耐えられない程でも無いし。

これは小指の付け根が痛い問題を解決する物語。

解決する方法としては、ズバリ物理的に靴の中を広げるという方策になります。
探してみるとアイテムは以下。

コロニル ラバーウッドシューストレッチャー
ポイントストレッチャー

いずれも5000円程高えよ。
もう少しコスパの良いものが欲しい。

しかもコロニルの方は靴全体を広げる物になるので、今回生じた問題の解決には若干不向きと推定。局所的に靴の生地を広げるポイントストレッチャーの安価品をネットでサーチ。

すると、ありました!!安価なやつ 1000円以下
じゃーん

ホムセンに行けば自作できそうでしたが、面倒だし安いんでAmazonで買っちゃいました。

ここからは私が実際に試した使い方です。

①靴紐を緩める
②広げたい箇所にストレッチャーを靴の中に入れる。広げたい側を小さい方で当てるようにして下さい。
③ネジを回して広げる。ハイカットの靴なので手が上手く入らずネジが回しにくいですがどうにかなります。
 ※無理やり広げすぎるとメンブレンGORE-TEX生地や靴自体にダメージを受ける可能性があるので、様子みながら調整した方が良いです。
④靴紐を絞める
 ※靴紐を絞めないとストレッチャーの効果が薄れるので靴紐は絞めて下さい
⑤1~2日放置。
 広がり具合で放置時間やストレッチャーの広げ具合を調整してください

この処置をした後、山に行って早速試したところ、若干の当たりは感じますが当初のような痛みは無事無くなりました。快適登山&サイコーです。
やはり足の痛み等の気になる事があると、登山に集中できませんし、また痛みをカバーするために不自然な動作をする等によって他の部分の怪我にも繋がるので、登山靴との相性は本当に重要です。そして最も難しい。。。

 

でも上記の方法は登山靴以外でも使える技だと思うので、足の痛みで悩んでる方はお試し下さい。

それではご安全に!!

 

 

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買って良かった超快適な神ソフトシェル!!Mammut Ultimate VII SO Hooded Jacket

皆さんこんちは。
岐阜でもすっかり春の陽気が続いています。
厳冬期は閉鎖されていたアルペンルートが開通するなど、北アルプスの登山口まで車でアクセスできるようになり、長い冬が明け本格的な登山シーズンが始まろうとしています。
今年は3月下旬にドカ雪が降った影響で高山の稜線近くでは例年よりも積雪が多いと聞きます。まだまだ2500m超えの山々は冬と春が入り混じる季節になりますので、しばらくは冠雪纏う残雪期が期待できそうです。
さて、今季初の雪山デビューとなった私ですが、様々な経験を積むことができました。
実績としては以下です。
2023年11月:燕岳
2023年12月:硫黄岳(2回内1回は撤退)、焼岳
2024年1月:荒島岳大日ヶ岳(撤退)
2024年2月:麦草岳、十石山
2024年3月:硫黄岳、上高地天狗岳

累計歩行距離:113.9km
累計標高差:10,980m

各山行の詳細はYAMAPに掲載してますので、良ければ参考下さい。

yamap.com

今回ご紹介するのは、初冬/厳冬/晩冬、これら雪山1シーズンを通して毎回ずーっと着用してきたMammut Ultimate VII SO Hooded Jacketです。

「ずーっと」と言っております通り、実は上記山行において全てこのMammut Ultimate VII SO Hooded Jacketを着用してきました。
今季雪山登山で揃えた装備の中で一番買って良かったギアの1つなので紹介に至ります。マジで秀逸なミドルレイヤー、神ソフトシェルです。

まずMammutというメーカーをご存じない方もいるかと思いますので、Mammutとはどういったメーカーなのか、について簡単に紹介します。

Mammutは非凡なクオリティで定評のある山岳ブランドであり、私が最も信頼しているメーカーの1つです。MAMMUT(マムート)は、スイスで1862年に創業され、歴史ある老舗の登山総合ブランドになります。ちなみに、MAMMUT(マムート)はドイツ語で「マンモス」を意味するそうで、マンモスのロゴがチャームポイントです。

MAMMUTのラインナップは豊富でいくつかのカテゴリに分かれています。
・登山、冬山やアルパインライミングなど、エクストリームに特化した「MOUNTAINEERING」
・クライミング、一般登山ルートを登る登山者向けの「HIKING」
・クライミング用のロープやチョーク、ヘルメットなどを開発している「CLIMBING」
・街でも着られる「URBANEERING」

実は私、MAMMUT(マムート)の製品を一番最初に手にしたきっかけは登山用品ではなく、URBANEERINGのカテゴリである通勤用バックパックでした。
そこから私のMAMMUT Loveの物語が始まった訳ですが、そんなよもやま話が気になる方は以下の記事を参照下さい。

yamanba-mountain.com

では早速Mammut Ultimate VII SO Hooded Jacketの紹介です。
まずはメーカーの説明を見ていきましょう。

アウトドア愛好家からのフィードバックのおかげでさらに最適化された,マムート定番アイテムの7回目の改訂バーション。
Ultimate VII Hoodedは,ハイキング,トレッキング,マウンテニアリングに最適な,テクニカル素材使用のフード付きソフトシェルジャケットです。
Gore-Tex (R)との独占開発による3レイヤー素材は防風性を備え,丈夫で通気性に優れています。
PFCフリーの撥水加工を施し,アウター素材と裏地はどちらも100%リサイクルポリエステルを使用。
補強ひさしの付いたフードは内側のドローコードで調節可能なため,風雨に対する高い保護効果を発揮します。
ヘム幅を調節するドローストリング,2つのサイドポケット,ジッパー付きの隠し胸ポケット,風や雨の侵入を防ぐフロントジッパー裏側のフラップなど,
多くの実用的な機能を装備し,山でのアドベンチャーに最適です。マムートの定番Ultimateの新バージョンは今回もまた,
環境に優しいテクニカル素材により,新たな基準を実現しました。

7回も改良してるってスゴイですよね。
実際使ってみて良い点しかないんですよ。
不満な点、悪い所は無いって言いきれます(バイアス掛かり過ぎ?w)。
いやでもホントにいいギアです。

雪山というと一辺倒に極寒というイメージが先行しますが、実は大概が中途半端というかなり特殊な環境です。
・動けば暑いし、止まると寒い。
ラッセルしたもんなら汗だく。でも吹いた風に当たれば汗冷えして極寒。
・天気が良いので暑いと思えば、急に曇って雪が降り出す。

こんなんどうやって調整すんねんwwって話しです。
でもUltimate VII SO Hooded Jacketはその超中途ハンパな状況に対して対応可能なミドルレイヤーになっています。

抜群の防風耐性

メンブレンにGore(R) Infinium(R)が採用されており、これがホントに風を通さないんですね。
晩秋に登った蝶ヶ岳山頂でのこと、三股登山口から蝶ヶ岳の稜線に出る際、結構な急登で暑くなるため、モンベルのシャスミージャケット、Mont-bell(モンベル) スーパーメリノウール m.w.、Mont-bell(モンベル) ジオライン L.W. Tシャツで登りました。
ただ稜線に出て以降、蝶ヶ岳山頂は強い風が吹いておりソッコーで体が冷やされる状況。そんな時に上からこのUltimate VII SO Hooded Jacketを羽織る訳ですが、流石の耐風性能で停滞してても十分凌げました。
もしこれでも寒ければ、私の場合は更にハードシェルか薄手のダウンを重ねます。

蝶ヶ岳山頂で撮影により停滞中。風は強いけど優れた耐風性によりヘッチャラ

優れた透湿性、汗抜き性

Gore(R) Infinium(R)のメンブレンは耐風性だけでなく透湿性も兼ね備えています(防水性能はありません)。
この汗抜け性も抜群で、これまで蒸れるような感覚は経験がありません。

体温を微妙に調整できる広範囲のベンチレーション機能

Ultimate VII SO Hooded Jacketは二の腕からお腹の辺りまでベンチレーションができ、ファスナーでガバっと開きます。これが結構嬉しい機能なんですよね。
風が強くて寒いから風は避けたいけど急登で若干暑い、、
みたいな、なんかもう、、、どうしたらいいの!?みたいな状況で重宝します。
稜線に出てからはファスナー絞めれば良いだけなので体温調整も容易です。

二の腕からお腹の辺りまでベンチレーション

ストレッチが効いて動きやすい、着心地が良い

Ultimate VII SO Hooded Jacketはソフトシェルなので、ハードシェルのようにゴアゴア感が無く、着回しが良い&着心地が良いということも特徴の1つです。
もうずっと着ていたくなります(大袈裟ではなく)。
実際、厳冬期の雪山登山では朝の登山口から夕方降りて帰って来るまで終始7時間以上、着続けること等もしばしば。
しかしそんな長時間の着用にも関わらず、とにかく着心地が良いので全くストレスになりません。

少しの雨なら濡れる心配の無い撥水機能

表地にはシリコン系撥水加工のPFCフリーが施されてますので、多少の雪や雨なら濡れる心配はありません。ただ少量の雪でもずっと打たれると雪が体温で溶けて水になり生地に沁み込んで来ますので過信は禁物。それに加え、PFCフリーは環境や人に優しい反面、従来の撥水加工に比べて撥水機能の継続性が低下しやすい特徴があるみたいです。
私は元々Ultimate VII SO Hooded Jacketには防水機能は期待していませんので、そこまで気にしてませんが。
ともあれ、雪や雨が降り出したらハードシェルを併用するのが良いです。

ドローコードを引っ張ればフードも調整可能。ヘルメットとの併用は無理です。

超快適なMammutの神ソフトシェル Ultimate VII SO Hooded Jacket。
私の雪山登山を支え、信頼のおける心強い一着となりました。
今のがダメになったら私はリピート買い確定してますww

それではご安全に!!

十石山から眺める穂高

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Mammut Ultimate VII SO Hooded Jacket
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指先の冷え対策に必見!雪山で使えるおすすめグローブ紹介

皆さんこんちは。
最近は桜の開花が各地で報告され、待ちに待った春本番の気候がやってきましたね。
一方で、2000m以上の高山でも融雪が進み、雪山シーズンも終盤に差し掛かっています。かくして雪山に登りたくて登山を始めた私は寂しい気もする一方、次の季節で見れるであろう別の景観への期待と物悲しい気持ちが混在する今日この頃。

今季、初の雪山デビューとなった私ですが、様々な経験を積むことができました。
実績としては以下です。
2023年11月:燕岳
2023年12月:硫黄岳(2回内1回は撤退)、焼岳
2024年1月:荒島岳大日ヶ岳(撤退)
2024年2月:麦草岳、十石山
2024年3月:硫黄岳、上高地天狗岳

累計歩行距離:113.9km
累計標高差:10,980m

まあまあ登りましたね。
早くも冬用靴下を1足履き潰し、冬靴もイイ感じに馴染んできました。
各山行の詳細はYAMAPに掲載してますので、良ければ参考下さい。

yamap.com

これら山行の中で良かった点、悪かった点、色々ある訳ですが、今回は恐らく誰もが通るであろう指先の冷えの悩みについて書こうと思います。
まず、雪山登山では指先の冷えは深刻な問題となります。
登頂の成否にも関わりますし、万が一、凍傷等で指を失うことになれば山を降りて以降の社会生活にも影響を及ぼします。
私も様々なグローブを試しましたが、まだ完璧な解決策には至っていません。
そこで今回は、80~90点くらいの満足度を得られる最適なグローブの組み合わせをご紹介します。
1点注意点として、私の場合ミラーレス一眼を携帯して山に入ります。
ですので、グローブを嵌めたままカメラ操作が可能な前提でのグローブの組み合わせになりますので、その点ご留意ください。
カメラを操作しない場合の冷え対策としての最適解は恐らく別にあるんじゃないかなと思います。

グローブ一覧

さて、まずは今季試したグローブ一式を紹介します。

Lackner ヒマラヤングラブ M:2set
ISUKA ウェザーテック オーバーグローブ M:2set
AXESQUIN アクシーズクイン ウールインナーグローブ M
MAMMUT Shelter Glove: 10(L相当)
モンベル ウィンドストッパー ライトトレッキンググローブ
スポーツ用品店で購入した防水透湿性のグローブ
・ワークマンの化繊グローブ

手持ちのグローブ軍

ウール最強

まず結論から述べると、ウールが最強です。
ウール製のインナーグローブは暖かさを保持し、冷えを防いでくれます。
特に厳しい自然環境に適応するために進化した動物の毛は、保温性に優れていますね。
ウールは繊維の中に空気層を含み、保温・断熱の機能を発揮することが理由のようです。
化学繊維には無いジンワリした暖かさを提供してくれます。
実際、インナーを上記のモンベルのウィンドストッパー & MAMMUT Shelter Gloveで硫黄岳に登った際の話し、風は通さないものの暖かさが皆無だっため軽い凍傷を負いました。山を降りた後も数日の間、指先がジンジンしました。
撤退した理由も指先の感覚が無くなったからです。あのまま特攻してたらと思うと恐ろしい。。。
それほど指先は大事です。
速乾性を重視してポリエステルを混ぜてるインナーグローブなんかもありますが、ぶっちゃけ雪山で手が濡れる機会はそうありません。
雪山では雨は降らず基本降るのは雪です。標高が高いと乾雪となり払えばすぐに落ちます。気温も氷点下ですので、グローブに付着して雪が溶けて濡れるといったことは今まで無いです。
また寒いので手汗もかきません(人によるかもですが)。
たまに転んだりして手に雪が付いてグローブが湿るとかありますけど、そもそもウールに撥水機能があるので濡れにくいです。
仮に湿ったとしても上記の通り、空気層を有しているためこれが断熱層として働き冷えにくいというのがウールの特長です。
実際使って、体感して、ウールの凄さを実感しました。
こんな感じで、雪山では手が濡れることは少ないため、速乾性よりも保温性を重視しましょう。
なので、ここは遠慮せず素直に100%ウール一択です、本当におススメします。
Lackner ヒマラヤングラブとAXESQUIN アクシーズクイン ウールインナーグローブは100%の生粋ウールです。潔くて素晴らしい。

ちなみに、このウールの保温性は日常生活にも応用できます。
雪山で使ってクタクタになったウールの靴下を家のフローリングで履いたところ、暖かいことといったら!ホントに驚きです。嘘だと思ったら是非試してください。

はい。
という訳で、指先の保温としてウールグローブの着用、これがまず私の基本スタイルです。
ただし、ウール単体では防風機能、防水機能がありませんので、このウールの上にオーバーグローブを組み合わせることで複合機能を発現させることになります。
指先もウェアのレイアリングの考え方と同じ原理ですね。
また私の場合、天候に応じて組み合わせを変えてます。

グローブの使い分け

天候や気温によってグローブの組み合わせを変えることが重要です。私は以下のような使い分けをしてます。

Case1:快晴&無風 or 弱風の場合
登山開始、樹林帯、稜線に出た以降の山頂から下山までAXESQUIN ウールインナーグローブ1つで通します。AXESQUIN ウールインナーグローブはペラッペラの薄手のインナーですが、驚きの保温性を有します。

AXESQUIN アクシーズクイン ウールインナーグローブでカップ麺@十石山

Case2:快晴&やや風強い or 強風の場合
樹林帯まではAXESQUIN ウールインナーグローブ、稜線に出てからはMAMMUT Shelter Gloveで防風対策。
MAMMUT Shelter Gloveは生地にGORE-TEX Windstopperを使っているため防風性能は優秀。強風下でもバッチリ風を遮り、ウールインナーで保温してくれます。
MAMMUT Shelter Gloveには防水機能はありませんが、乾雪が付く程度なら振り払えば落ちますので、濡れて困るといったことは今まで起きてません。

撮ってもらったからブレてるけど、AXESQUIN ウールインナー+MAMMUT Shelter Gloveの組み合わせ@焼岳山頂

ピッケル調整中、AXESQUIN ウールインナー+MAMMUT Shelter Gloveの組み合わせ@麦草岳山頂

Case3:降雪を伴う悪天候+強風
このような日は登山には出かけませんが、行ってみないと天気はわからないというのが雪山。
晴れの予報なのに実際は天気悪かった、なんてこともあります。
この場合は、AXESQUIN ウールインナーグローブ+Lackner ヒマラヤングラブ(保温)+ISUKA ウェザーテック オーバーグローブ(防風/防水/透湿)という組み合わせで挑みます。
ちなみに、ISUKA ウェザーテック オーバーグローブは防水シールが張られた完全防水仕様ではありませんが、心配要りません。
雪山で雨は降らないので少しの防水機能があれば十分です。どちらかというと透湿機能がメインですね。でないと腕から発する水蒸気でグローブ内が濡れてしまいます。
ラッセルする際は防水/透湿機能を持たせるために、AXESQUIN ウールインナーグローブの上に着用することもあります。

AXESQUIN ウールインナー+Lackner ヒマラヤングラブ+ISUKA ウェザーテックの完全防備

カメラの操作性

私の場合、ミラーレス一眼を携帯して山に入ります。
グローブを嵌めたままカメラ操作が可能なグローブ、またその組み合わせで最適解を選定しています。
なので基本的に指が動かせることが重要ですので、必然的に5本指仕様のグローブとなります。
MAMMUT Shelter Gloveは指の出し入れが可能なオーバーミトンです。
写真を撮る時だけ指を出して、それ以外はミトンを被るといった使い方ができるため、撮影にはもってこいです。
またISUKA ウェザーテック オーバーグローブはナイロン生地のペラッペラなグローブなので、このペラペラ感もカメラを操作する上で重宝します。
撮影以外にも、このペラペラ仕様は休憩する際にザックを下ろして中から物を取る、ウェアのジップを上げ下げするといった細かい動作性にも優れてます。
グローブを嵌めたままで細かい作業ができるというのは、個人的にはかなりのadvantageがあると実感します。
登山用品店に行きますと、保温力に特化した革製の分厚いゴアゴアしたグローブとかもありますけど、あれでは細かい作業は無理だと思います。
雪山でいちいちグローブを外したり付けたりの動作は非常に億劫でストレスフルです。

AXESQUIN ウールインナー+MAMMUT Shelter Glove。実際のところ、この組み合わせが最も使用頻度が高い

寒かったらミトンを被せればOK。シャッターボタンを押すために人差し指だけ出すことも可能。

サイズ選定

インナーグローブのサイズに対し、オーバーグローブは若干大きめのものを選んでください。
MAMMUT Shelter Gloveは単体で使われることを前提に作られてますので、オーバーグローブとして使う際は大きめのサイズを選ぶ必要があります。
私は素手のサイズがM相当ですので、この場合MAMMUT Shelter GloveはEU10(Lサイズ)がジャストでした。
一方、ISUKA ウェザーテック オーバーグローブはレイヤリングして使うこと前提で作られてますので、インナーグローブがMならオーバーグローブもMでちょうどいいです。
この辺のサイズ感は個人差もありますので、実際の店頭で試着し確認してください。
よくわからなかったら、少し大きめかな?くらいのサイズを選びましょう。ウールは濡れると縮む性質があります。試着の時点でちょっとキツイかな?のサイズ感だったら1サイズ大きめを選んで下さい。実際雪山で使う際、キツイと血流が悪くなり手指の冷えに繋がります。
ちなみに、私はカメラの操作性を考えて敢えてジャスト or 気持ちキツめを選ぶようにしました。

必ず予備グローブの携帯を!

ここまで読まれた方で、Lackner ヒマラヤングラブとISUKA ウェザーテック オーバーグローブがなんで2setあるのか?と思った方もいるかと思います。
これは予備のグローブを一式常に携帯している為です。
雪山に行くとグローブを落としてそのまま強風に飛ばされ。。。なんて人を3回くらい目撃しました。
氷点下以下の気温でかつ、強風が吹きつける雪山において、指先の防寒装備を喪失することの恐ろしさは想像に難くありません。
もしロストした際の保険は必須です。ロストしたら即刻下山するしか選択肢は無くなります(無事下山できれば運が良い)。

恐らくグローブだけで4万円近く投資してますね。
でも私の指先は4万円以上の価値があるので、ヨシとしましょう。

ここで紹介した情報が皆さんの冬山登山に役立つことを願っています。

それではご安全に!!

 

 

 

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【辛い雪山登山に挑む理由】1年目晩冬の今、改めて振り返る

世界で一番旨いパーフェクトチキラーを食べる瞬間 @ 燕岳


みなさんこんにちは。
2024年もはや2ヶ月が過ぎ、季節は確実に春に向かっていることを実感する日も多くなってきました。
今季から始めた雪山登山もそろそろシーズン終盤。
振り返ると、北アルプスでは燕岳、焼岳、中央アルプスでは八ヶ岳(硫黄岳)、麦草岳、北陸は荒島岳、凄まじいラッセルにより撤退した大日ヶ岳、と経験を積むことができました。

そしてたった1シーズンですが、各山行それぞれでドラマが盛沢山でした。
もちろん超絶絶景を見ることを目指していく訳なんですが、それ以外にも登山者同士の出会い、悪天候による撤退、ラッセルで力尽き登頂を断念した苦渋、マイナス十数度下での予期せぬ腹痛(これが一番やばかった)、
とまあ、濃ゆい思い出が色々あったなあと。

今回は、雪山1年目を終えようとする晩冬の今、辛い雪山登山に挑む理由について改めて振り返ってみる、という自問自答の回です。

登山なんてただの暇つぶしの趣味でしょ?
なんて思う方もいるかもしれません。
半分正解で半分不正解ですww
なぜなら、雪山登山は装備が非常に高価です。一式揃えると40~50万円は軽く飛びます。
また冬季の山道は険しく、車で登山口にたどり着くことすらハードルが高いです。
なのでコスパはどちらかというと悪い趣味の部類に属しますね。

なのにも関わらず、なぜ、わざわざ雪山に挑戦するのか?
山に登ることの憧れ、山頂を目指すワクワク感、ってのが一番ではありますが、それ以外の動機も大いにもありそうです。

そこで、これまでに経験してきた内容を踏まえ、自分なりに思う雪山の魅力について言語化していきます。

  • 辛い急登の先に、どんな景色が待っているのか、という心の昂ぶり
  • 普段決して味わうことのできないマイナス20℃に及ぶ異世界の非日常
  • 知らない者同士が即席でラッセル隊を組み、登頂という1つの目標に向かう一体感
  • 絶対的な力を持つ自然に対する自身の能力確認、自己認知
  • 困難な挑戦を達成したときに味わえる充足感、得られる経験値、自身の成長
  • 山で食べる特別な食事(カップ麺とコーラの旨いことと言ったら!)
  • 下山後の温泉

こんなところでしょうか?
雪山登山の魅力は多様に富んでますね。

そして、一番は山行を通して得られる新たな気付き、かと私は考えてます。
きっと雪山をやってなかったら上記魅力にすら気付くことはなかったでしょう。

今年は雪山のテント泊に向け、まずは夏登山で経験を積むつもりです。
雪山の新しい魅力がまだまだ隠れてるかと思うと、今から胸が高まります。


それではご安全に!!

 

 

 

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OMSYSTEM OM-5 突然のトラブル発生。無償で新品に交換してもらったお話し

旅のお供の相棒 OMSYSTEM OM-5 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO


皆さんこんにちは。
最近は年末の暖かさが嘘だったような寒い日が続き、遅くなりましたがようやく冬本番といった様子になりつつありますね。
私の住む岐阜県も1日中暖房が欠かせない底冷えする日が増えてきました。
皆さん、元気に雪活してますか?

さて、今回ですが昨年の夏頃、登山に導入した新兵器、OMSYSTEM OM-5 の話しをしようと思います。
結構お値段張りましたよ。。。(諸々15万くらい)
山登るのにカメラまで買っちゃって一体どんだけ沼なんでしょうね、山なのに。

というボヤキはさておき、このOM-5ですが実は新品で購入した後、3週間程で登山の撮影中に不具合が発生。その後無償で新品に交換してもらうという事態に発展しました。
結局、メーカー側も理由がわからず、ネットで調べても情報が出てこないというあまり釈然としない訳ではありますが、交換に至ったまでの経緯についてお話ししようと思います。

不具合発生の発端
実際起きた現象としては、カメラのシステムは起動するものの、モニター画面およびファインダーに被写体が写らず、ブラックアウトしてしまうというものです。
その状態だとシャッターを切るも撮影もできず。。。
というトラブルでした。
実際、これ御嶽山に登ってる最中に起きました。

ピークを踏まない御嶽山▲@田ノ原登山口 2023/9/29 (Fri) / やまんばさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

それまで普通に使えてたカメラが何の前触れもなく突如としてブラックアウトしてしまったので焦りましたよ。プチパニックです(;・∀・)
現地でやった対応としては、電源のON/OFF、バッテリーの抜き差しなどを繰り返した訳ですが、その後もカメラ機能は復活せず、天候も晴天で雨等によるものとも考えにくく(そもそもOM-5はIP53対応の防水防滴仕様だし)ただただ重い塊をぶら下げて下山したという、苦い経験をさせていただきました。

その後OM-5は一旦入院
帰宅後も電源ON/OFFしたり、バッテリーを充電/交換したりしても復調せず。これはもう手に負えないなあと判断し購入元のカメラのキタムラに持ち込むことにしました。
最初は原因調査と修理依頼ということで入院させたのですが、その後メーカーでの調査でも原因はわからず、購入してから間もないということもあり結局新品に交換いただくということになりました。Ahh良かった。

新しいOM-5との再出発
その後は同じようなトラブルは今のところ発生しておらず雪山でも快調に使えてます。
あれは一体なんだったんでしょうね。
ある程度使用したところで今後OM-5のレビューや、数あるミラーレス一眼レフの中からなぜOM-5にしたのかの理由について書いていこうと思います。

 

 

 

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