雪山登山で毎度困るゴーグルの曇りと解決策

皆さんこんにちは。
季節はすっかり初夏の陽気に包まれ、街路樹の緑もいよいよ濃くなってきました。そろそろ梅雨入りの足音も聞こえ始め、週末は雨ばかり。そんな日は決まってブログです。

この冬は自分にとって挑戦の多いシーズンでした。初冬の大天井への縦走を皮切りに、厳冬期初の3000m峰・乗鞍岳への登頂、厳冬期赤岳やVR常念東尾根、中央アルプスでのひとりラッセル天国、GWの残雪期は双六岳で双六台地を独占する等、チャレンジングな山行が続き、肉体的にも精神的にも大きく成長を感じました。山はやっぱり、静かで厳しくて美しくて、自分と向き合える特別な場所ですね。
ご興味あれば詳しいレポートはYAMAPの記録をご覧いただければと思います。

yamap.com

今日はこれら経験を通して冬山登山で苦労したゴーグルの曇りと、その解決策について書いてみようと思います。

雲って凍って何も見えんがな!!

冬季登山を楽しむ方なら誰しも経験するであろうトラブル、それが「ゴーグルの曇り」です。
冬山では、夏の山行とは比較にならないほどの強烈な寒風が吹きつけ、目を開けることすら困難になることもしばしば。特に標高3000mを超える山域や厳冬期の山行では、視界の確保と顔面の保護のためにゴーグルは必須装備となります。

しかしこのゴーグル、便利な反面、自分の呼気で内側が曇るという問題があります。しかも曇るだけならまだしも、厄介なのはその水分が冷気で凍結すること。氷点下の環境下では一度凍ったゴーグルはそう簡単には溶けません。下山するまで凍りついたままということも珍しくないのです。

特に私が強烈に記憶しているのが、昨年の年末に挑戦した赤岳(標高2,899m)での出来事。
その日は猛烈な爆風で、ゴーグル無しではまともに動けない状況。装着したゴーグルは、行動開始から程なく曇り始め、さらに気温マイナス20℃近い稜線ではすぐに凍結。視界はわずか30%程度。岩場の続く頂上直下では、視界の悪さが行動の妨げとなり、極度のストレスを感じました。一歩進むたびに「これでいいのか」と自問しながらの登攀。岩の形状もぼんやりしか分からず、慎重に慎重を重ねて進む時間は、登山というよりもまるで試練のよう。前シーズンからも何かしないとなとボンヤリ感じてはいましたが、いよいよ身の安全を脅かされる経験を経て、「これは絶対対策しなければ!」と至った訳です。

ゴーグル曇り対策に防曇剤は効果あり

ソフト99の防曇成分が入ったクロス

開けるとクロスが。メガネ拭きの要領でゴーグルを拭きます。

そこで今季試したのがソフト99(Soft99)のスポルファ フォグシールドという防曇剤。正直、電熱線入りの高級防曇ゴーグルも考えたのですが、まずは手軽に試せるこちらから導入することに。冬山登山におけるゴーグルの曇り対策として、スポルファ フォグシールドは安価で手軽に取り入れられるおすすめの防曇アイテムです。もちろん、気温やゴーグルの性能、バラクラバとの相性など状況により効果は変動しますが、曇りがちなゴーグルに悩んでいる登山者にはぜひ試してほしいアイテムです。肝心の効果については、完全無敵とは言えませんが、「やらないより遥かにマシ」というのが率直な感想。視界の曇りが緩和され、凍結の発生も抑えられるため、精神的な安心感が全く違います。行動中の小さなストレスが減るだけでも、登山全体の快適さと安全性は大きく向上します。

ソフト99 スポルファ フォグシールドの使い方

使い方はとても簡単。付属の防曇成分入りクロスでゴーグルの内側を丁寧に拭く。
フキフキ。以上終了。
これを必ず入山前、行動開始前に行うのがポイントです。曇ってからでは効果が出ませんし、すでに凍結してしまったゴーグルには意味がありません。入山前の準備として行うことで、行動中の曇りをかなり軽減できます。

来季は電熱ゴーグルも検討

ちなみに、来季は電熱線入り防曇ゴーグルも試してみようと考えています。近年はバッテリー式で長時間稼働可能なモデルも増え、過酷な環境下でも常にクリアな視界を保てると評判。登山用電熱ゴーグルの使用感も、またブログでレビューしたいと思います。

冬山登山 ゴーグル曇り対策として、防曇剤の使用は非常に有効。ゴーグルの曇りに悩んでいる方は、ぜひスポルファ フォグシールドを活用して、より安全で快適な雪山登山を楽しんでみてください。

それではご安全に!

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