皆さんこんにちは。
春の訪れとともに、山は白銀と緑が入り混じる残雪期の美しさに包まれています。
先日、中央アルプスを歩いてきましたが運良く稜線に戻ってきた雷鳥と出会うことができました。
あのふっくらとした姿、冬の間は標高を下げて過ごしていた彼らが、春の気配とともに戻ってくる姿には、何度見ても心が和みます。
詳しい山行レポートはYAMAPにアップしているので、ぜひご覧ください。
さて、今日は登山靴のインソールの話し。
麗らかな春山登山に向け、久々に夏靴を引っ張り出した常念岳東尾根の出来事。
天気も良く、景色も最高!心も体も大満足。北アルプスを駆けるように登って下って、気付けば滝のような大汗をかいていました。
「暑い!早く靴脱ぎたい!」と、車に戻るなり靴を脱いだ瞬間――
ぷわぁ〜ん……と、なにやら異様な匂いが鼻をつく。
「うわ、何このニオイ?…え、隣のオッサン?」
いや違う、オッサンはまだ戻って来ていない。
これは、下から来てる。
オレの靴やん!!
信じられない。自分の足が、ここまで臭うなんて。
これまでそんなに足が臭うタイプではなかったので、かなりの衝撃を受けました。
でもここで終わらないのがエンジニアの性。
「なぜこんなに臭うのか?」その原因を突き止めねばなりません。
ここからは故障モード解析(FTA)的によろしく。原因を切り分けていきます。怪しいのはこの4つ。
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足そのもの
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靴下
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靴本体の素材(ライニング)
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インソール
まず、靴下は毎回洗っていているし素材はウールが中心。清潔だし、防臭効果も高い。
足も念入りに洗ってみたけど、やっぱり臭う。となると、靴内部が怪しい。
ただ、登山靴のライニングはGORE-TEX素材。簡単に洗うわけにもいかないし、触ってもそこまで匂いはしない。
そこで試しにインソールを改めて嗅いでみたら…
「くさぁ~」
これでした。間違いなく。毎回乾してはいたけど。。。
汗で湿るとそれは、、、そうでしょう。
数多の使用でクタクタになった純正インソール、思いのほか臭いを吸っていたようです。
まだ300kmくらいしか使ってないけど、こんな状態です。
そこで新しいインソールに交換!
なんとこれが驚き桃の木山椒の木、匂いが劇的に改善!
じゃあインソールって言ってもどれにすればいいの!?
インソール選びについて、ひとつ私見を。
スポルティバの靴は純正インソールの販売が無いので、選択ぶ必要があります。登山用品店等で売られている“高機能インソール”は、一見良さげなんですが、硬質なプラスチック素材のものが多いんです。
これが曲者で、GORE-TEXのライニングを傷つける可能性に、私は懸念を抱きます。
傷めば、防水性が損なわれる=山では致命的なリスクになり得ます。
そもそも、スポルティバやスカルパといった登山靴の専門ブランドは、最初からインソール込みで最適なパフォーマンスを出す設計をしているはず。
本当に必要なら、メーカーから専用インソールが別売りされているでしょう。
でも、実際はそんな製品は見かけませんよね?
つまり、多くの場合、登山靴本来の設計で十分だということ。
結論としてまずはシンプルな新しいインソールに交換してみる。
ちなみに今回私が試したのは、ぺらっぺらの安価なインソール。
でも効果はてきめん。臭いが本当に激減しました。
また臭ってきたら代えれば良い。安いのでこれだったら恒久対策になりそうです。
足の匂いが気になる方。
お気に入りのインソール、見つけてみませんか?
きっと一歩ごとに、山の空気がより美味しく?感じられるはずです。
それではご安全に!
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