不快な足の蒸れ!解決できるか?晩秋の蝶ヶ岳で足のレイヤリング実験

finetrack ドライレイヤーインナーソックス

皆さん、こんにちは。

登山者の皆さん、足の蒸れや靴の不快な臭いに悩まされていませんか?
私も代謝が良いせいか、登山時には足汗が気になります。
今回は、足のレイヤリングが果たして有効なのか、晩秋の蝶ヶ岳で実証実験を行ってみました。

登山において、靴を頻繁に脱ぐわけにもいかない現実。
そこで末端レイヤリングの効果を確かめるべく、普段なかなか踏み入れることのない「足のレイヤリング」に焦点を当ててみました。

一般的にはレイヤリングは重要視されますが、足に関してはどうでしょうか?
実は靴を履くことで閉鎖された空間ができ、レイヤリングがあまり効果的でない可能性があります。特に通気性が高いトレイルランニングシューズであれば効果があるかもしれませんが、一般的な登山靴やハイカットブーツではGORE-TEX素材を使用していても透湿性に欠けることが考えられます。

以下、実際に試した装備です。

2023年11月14日、晩秋の蝶ヶ岳で実証。

三度目の正直蝶ヶ岳▲@三股 2023/11/4 (Sat) / やまんばさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

実験結果は残念ながら、いつものベースソックス単体よりも極めて不快であることが明らかになりました。例えるとすると「水を踏んでる」みたいな不快さでした。
山行が終了し、靴下を脱ぐ際もしっかり足は湿った状態でした。
私との相性は良くなかったみたいです。
では、その原因を考察していきましょう。

足が蒸れる原理を考えると、靴内の発汗量と靴外への放湿量が釣り合わないと"蒸れる"と仮定します。しかし、靴の透湿性が足の湿気を逃がすのに十分でない場合、どれだけインナーソックスが吸汗したとしても足の蒸れからは避けられません。

靴の透湿性と防水性&保温性はトレードオフの関係にあり、登山に求められる機能の重要さからいくと登山靴は透湿性を犠牲にしていることが考えられます。したがって、今回の実験結果からは、靴に高い透湿性がない限り、靴下のレイヤリングだけでは効果が限定される可能性が示唆されます。

finetrackのドライソックスは撥水性を強調していますが、その具体的な効果については不透明です。ただし、通気性が不足している場合、撥水性だけでは足のドライ機能を発現できない可能性があります。

実際使ってみた不快さは恐らく撥水機能から来るものだと思いますが、はっきりした原因は不明です。ただ実証の結果、不快であったという事実は覆りません。

不快さを解消・軽減するための具体的な方法としては、

  • 通気性の高い靴を選ぶ(その代わり防水性、保温性は犠牲にする)
  • 靴下の吸汗量を増やす。厚手の靴下に変える、2枚履きする、材質を変える(化繊であればメリノウールにする等。
    ただ着込み過ぎると発汗量もそれに応じて増えることが予想されますので、バランスが重要ですね(難しい・・・)。

これらの方策が実用的であり、足の蒸れに対処する一助となるでしょう。
今回はあくまで上記装備の前提、および個人的な見解を含む形ではありますが、残念な結果となりました。ただトレランシューズとの組み合わせで使っている方、こんな使い方があるよといった方、他にも有益なアプローチや情報があればぜひコメントで共有していただければと思います。

 

 

 

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