LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX|山で600km踏破して分かった本当の耐久性と積雪期の安全性

皆さんこんにちは。
以前ご紹介したLA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX ですが、2024年3月に購入してから、気づけば早2年。累計600kmを山で歩いてきました。
今回も実際山で使用してきた経過報告をしようと思います。
200km経過時点でのレビューもしてますので、もしご興味あればご覧いただければと思います。

yamanba-mountain.com

 

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX ですが、残雪期・初冬を中心に使い続け、累計600kmを踏破しました。実際に山で使い倒してみて分かったのは、カタログスペックでは語りきれないリアルな耐久性と、積雪期にこそ際立つ安全性でした。
今回は、2年間の使用で見えてきたソールの摩耗、防水性能、積雪期の安全性、そして今後のリソール計画まで、率直にまとめていきます。

600km歩いたソールの状態

最初に全体外観。

思いのほかまあまあキレイ?な全体感

そして気になるのはソールの減り具合。

角が丸くなったソール

結論から言うと、思ったより残っている。でも角は丸くなり、グリップ力は確実に落ちている。というのが正直なところです。特に下りのブレーキで使う前のエッジは、写真の通りかなり丸くなっています。乾いた岩場では問題ないものの、濡れた岩やザレ場では新品時のような安定感は低下している印象を受けます。ただし、これは僕の使用環境において、という前提であり、

・残雪期・初冬がメイン
・岩稜帯の通過あり
・チェーンスパイク・アイゼン併用

という条件下での話。
実際に“ソールだけで歩いた距離”は600kmのうち約300kmほどで、残りはスパイクやアイゼンの上から歩いています。

チェーンスパイクとアイゼンの消耗が激しすぎる問題

むしろ驚くのは、ブーツよりも チェーンスパイクとアイゼンの消耗が圧倒的に早いこと。チェーンスパイクはすでに 2足履きつぶし、アイゼンも3回の山行に1回は爪研ぎする感じです(そもそもの1回あたりの山行の距離が長いというのもあります)。
雪だけならまだしも、岩が混じると爪がすぐ丸くなるので、どうしても消耗が早くなります。つまり、LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX のソールが300kmでこの状態というのは、むしろ「よく耐えている」と言っていいのかもしれません。

アッパーの耐久性は本当に優秀

2年使っても浸水ゼロ。
GORE-TEX の防水性能は健在で、雪解けの泥濘や沢沿いの踏み抜きでも靴下が濡れたことはありません。岩と擦れたであろう細かなほつれはあるものの、致命的なダメージはなし。裾口の内側に若干の破れはあるものの、使用には全く問題ありません。純正の靴紐はかなりボロくなりましたが、交換可能なので気にしていません。

岩で擦れたのか若干解れあり

内側の裾口付近にも穴が、、、

一番消耗が激しいのは「インソール」

これは以前のブログでも書きましたが(→ 激安インソール流用の記事)、インソールはヘタりが早いです。僕はホームセンターで売っている安価なインソールを適当に入れ替えて使っています。これが意外と快適で、コスパも良いのでおすすめです。

積雪期にこそ分かる、防水性能=安全性能

LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX  を2年使ってきて、最も信頼しているポイントが 「積雪期の防水性能」 です。残雪期の山は、

・雪が腐ってグズグズ
・表面だけ凍って中は水分たっぷり
・日中はシャバ雪、朝夕はクラスト
・沢沿いは雪解け水で常に濡れている

という“足元が最も濡れやすい環境”が続きます。

ここで靴が浸水すると、
足の冷え → 感覚低下 → 歩行精度の低下 → 転倒リスク増加  
という負の連鎖が一気に始まります。特に残雪期の岩稜帯では、「足裏の感覚が鈍る=滑落リスクが上がる」という、非常にシビアな状況に直結します。
その点、LA SPORTIVA AEQUILIBRIUM ST GTX  は2年経っても 浸水ゼロ。
これは単なる快適性ではなく「積雪期の安全を支える基礎性能」 だと強く感じています。とはいえ、自分の足汗で靴下はそこそこ濡れます。これは個人差があるでしょう。

防水性能が高いと、行動判断がブレない

積雪期の山では、「靴が濡れたらどうしよう」という不安が行動判断を鈍らせることがあります。しかし、防水性能が高いと余計な不安が消え、純粋にルートの安全性だけで判断できる ようになります。これは精神的にも大きなメリットで、結果として行動の安定性が増し、疲労の軽減にもつながります。

600km歩いて感じた総評

良い点は多いですが、まとめるとこうなります。
・とにかく歩きやすい
・長時間の縦走でも疲れにくい
・岩稜帯でも安心できる剛性
・防水性は2年経っても健在
・メンテが楽(化繊素材で汚れが落ちやすい)

逆に気になる点は
・ソールの角が丸くなるのが早い
・インソールのヘタりが早い
・紐の摩耗が目立つ
・履き始めは小指の付け根が痛かった→解決方法は過去ブログで紹介済

とはいえ、総合的には 「買ってよかった登山靴 No1」 と断言できます。

次はリソールのタイミングで経過報告します

ソールはまだ使えますが、グリップ力の低下は否めません。
おそらく次の200〜300kmあたりでリソールを検討することになりそうです。そのタイミングで、また詳細なレビューをまとめる予定です。

それではご安全に!

 

 

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