【辛い雪山登山に挑む理由】1年目晩冬の今、改めて振り返る

世界で一番旨いパーフェクトチキラーを食べる瞬間 @ 燕岳


みなさんこんにちは。
2024年もはや2ヶ月が過ぎ、季節は確実に春に向かっていることを実感する日も多くなってきました。
今季から始めた雪山登山もそろそろシーズン終盤。
振り返ると、北アルプスでは燕岳、焼岳、中央アルプスでは八ヶ岳(硫黄岳)、麦草岳、北陸は荒島岳、凄まじいラッセルにより撤退した大日ヶ岳、と経験を積むことができました。

そしてたった1シーズンですが、各山行それぞれでドラマが盛沢山でした。
もちろん超絶絶景を見ることを目指していく訳なんですが、それ以外にも登山者同士の出会い、悪天候による撤退、ラッセルで力尽き登頂を断念した苦渋、マイナス十数度下での予期せぬ腹痛(これが一番やばかった)、
とまあ、濃ゆい思い出が色々あったなあと。

今回は、雪山1年目を終えようとする晩冬の今、辛い雪山登山に挑む理由について改めて振り返ってみる、という自問自答の回です。

登山なんてただの暇つぶしの趣味でしょ?
なんて思う方もいるかもしれません。
半分正解で半分不正解ですww
なぜなら、雪山登山は装備が非常に高価です。一式揃えると40~50万円は軽く飛びます。
また冬季の山道は険しく、車で登山口にたどり着くことすらハードルが高いです。
なのでコスパはどちらかというと悪い趣味の部類に属しますね。

なのにも関わらず、なぜ、わざわざ雪山に挑戦するのか?
山に登ることの憧れ、山頂を目指すワクワク感、ってのが一番ではありますが、それ以外の動機も大いにもありそうです。

そこで、これまでに経験してきた内容を踏まえ、自分なりに思う雪山の魅力について言語化していきます。

  • 辛い急登の先に、どんな景色が待っているのか、という心の昂ぶり
  • 普段決して味わうことのできないマイナス20℃に及ぶ異世界の非日常
  • 知らない者同士が即席でラッセル隊を組み、登頂という1つの目標に向かう一体感
  • 絶対的な力を持つ自然に対する自身の能力確認、自己認知
  • 困難な挑戦を達成したときに味わえる充足感、得られる経験値、自身の成長
  • 山で食べる特別な食事(カップ麺とコーラの旨いことと言ったら!)
  • 下山後の温泉

こんなところでしょうか?
雪山登山の魅力は多様に富んでますね。

そして、一番は山行を通して得られる新たな気付き、かと私は考えてます。
きっと雪山をやってなかったら上記魅力にすら気付くことはなかったでしょう。

今年は雪山のテント泊に向け、まずは夏登山で経験を積むつもりです。
雪山の新しい魅力がまだまだ隠れてるかと思うと、今から胸が高まります。


それではご安全に!!

 

 

 

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OMSYSTEM OM-5 突然のトラブル発生。無償で新品に交換してもらったお話し

旅のお供の相棒 OMSYSTEM OM-5 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO


皆さんこんにちは。
最近は年末の暖かさが嘘だったような寒い日が続き、遅くなりましたがようやく冬本番といった様子になりつつありますね。
私の住む岐阜県も1日中暖房が欠かせない底冷えする日が増えてきました。
皆さん、元気に雪活してますか?

さて、今回ですが昨年の夏頃、登山に導入した新兵器、OMSYSTEM OM-5 の話しをしようと思います。
結構お値段張りましたよ。。。(諸々15万くらい)
山登るのにカメラまで買っちゃって一体どんだけ沼なんでしょうね、山なのに。

というボヤキはさておき、このOM-5ですが実は新品で購入した後、3週間程で登山の撮影中に不具合が発生。その後無償で新品に交換してもらうという事態に発展しました。
結局、メーカー側も理由がわからず、ネットで調べても情報が出てこないというあまり釈然としない訳ではありますが、交換に至ったまでの経緯についてお話ししようと思います。

不具合発生の発端
実際起きた現象としては、カメラのシステムは起動するものの、モニター画面およびファインダーに被写体が写らず、ブラックアウトしてしまうというものです。
その状態だとシャッターを切るも撮影もできず。。。
というトラブルでした。
実際、これ御嶽山に登ってる最中に起きました。

ピークを踏まない御嶽山▲@田ノ原登山口 2023/9/29 (Fri) / やまんばさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

それまで普通に使えてたカメラが何の前触れもなく突如としてブラックアウトしてしまったので焦りましたよ。プチパニックです(;・∀・)
現地でやった対応としては、電源のON/OFF、バッテリーの抜き差しなどを繰り返した訳ですが、その後もカメラ機能は復活せず、天候も晴天で雨等によるものとも考えにくく(そもそもOM-5はIP53対応の防水防滴仕様だし)ただただ重い塊をぶら下げて下山したという、苦い経験をさせていただきました。

その後OM-5は一旦入院
帰宅後も電源ON/OFFしたり、バッテリーを充電/交換したりしても復調せず。これはもう手に負えないなあと判断し購入元のカメラのキタムラに持ち込むことにしました。
最初は原因調査と修理依頼ということで入院させたのですが、その後メーカーでの調査でも原因はわからず、購入してから間もないということもあり結局新品に交換いただくということになりました。Ahh良かった。

新しいOM-5との再出発
その後は同じようなトラブルは今のところ発生しておらず雪山でも快調に使えてます。
あれは一体なんだったんでしょうね。
ある程度使用したところで今後OM-5のレビューや、数あるミラーレス一眼レフの中からなぜOM-5にしたのかの理由について書いていこうと思います。

 

 

 

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派手さが別格 北アルプスはアイドルで例えると乃木坂46 焼岳南峰 ▲ 2023/12/26(Tue)

皆さん、こんにちは。
2023年のラストを飾るべく、私は北アルプスに足を踏み入れました。

その名も、「冬季限定」焼岳南峰。

北アルプスの魅力はまさに別格でした。
登山道までの雪道も険しく、登山自体も厳しいものでしたが、その先に広がる絶景は格別。他の山とは一線を画す派手な美しさに魅了されます。

北アルプス、それはまさにアイドルグループの中でも特別な存在ではないでしょうか。例えるなら、北アルプスはアイドルの中で言えば乃木坂46?。
なぜかはわからないですが、北アルプスって特別ですよね。

北アルプスの登山は決して簡単ではありませんが、その厳しさと寒さを超越する美しさ。きっとこれはアイドルのステージに魅了されるような感覚(妄想ですが)ではないかと思います。アイドルにハマる人の気持ちがわかった気がします。

そしてアイドルグループのように、北アルプスの山々もそれぞれが個性的で魅力的。
冬季限定の焼岳南峰は、まさにその中でも特に注目のメンバーのような存在ですね。

ラスボス感漂う厳冬期 槍ヶ岳、いつの日か挑戦する日は来るのでしょうか。。

人を拒む槍ヶ岳

さて、続いては安全面の観点です。
そもそも冬季焼岳ですが、なぜ夏山の北峰がメジャーではなく南峰なのでしょうか?
理由はこの凶悪なカール(カールとは昔氷河が移動する際に山肌を削った跡地)。
そう雪崩の危険性があるからに他なりません。
北峰に向かう夏道はこのカールを横断する必要があります。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
カールに積もった雪による雪崩のリスクが高い、という点が考えれる訳です。

北峰に向かうまでのカール、北東方向

焼岳に至っては登頂部までの傾斜が急な上、雪崩を抑制する中高木の植生も皆無であることから、国交省が解説する雪崩が発生しやすい状態によく当てはまります。
特に雪が降りしきる厳冬期においてはまだ降った雪が締まっておらず、密度の低い降雪が表層雪崩を引き起こすリスクが考えられます。


また南峰においてもゼロリスクということはありません。
南峰に向かうにはカールの際(尾根状になったところ)を登る訳ですが、北西方向から風が吹き下ろされるためにカール右側は雪庇ができます。あまり右側に逸れると雪庇を踏み抜いてカールの雪渓に転落する恐れもありますので、注意が必要です。
それではご安全に。

YAMAP↓

焼岳(南峰)@中の湯 2023/12/26 (Tue) / やまんばさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

以下、参考情報

装備

ウェア:

ドライレイヤー Mont-bell(モンベル) ジオライン L.W. Tシャツ
        Mont-bell(モンベル) ジオライン クールメッシュ トランクス
ベースレイヤー Mont-bell(モンベル) スーパーメリノウール m.w. ラウンドネック
ミドルレイヤー Mont-bell(モンベル) シャミースジャケット
ソフトシェル  MAMMUT(マムート) Ultimate VII SO Hooded Jacket AF
ハードシェル  MAMMUT (マムート) Nordwand Pro HS Hooded Jacket Men
ダウン     MAMMUT(マムート) Albula IN Hybrid Jacket Men

インナーパンツ:Mont-bell(モンベル) スーパーメリノウール M.W. タイツ
アウターパンツ:MILLET トリロジーアドバンスコーデュラパンツ

靴:      La Sportiva NEPAL CUBE GTX
靴下:     Mont-bell(モンベル) メリノウール アルパイン ハイソックス

グローブ:   AXESQUIN ウールインナーグローブ
        MAMMUT(マムート) Shelter Glove

帽子:     ワークマン (600円くらい)
バラクラバ:  スポーツ用品店のやつ (1300円くらい)
ゴーグル:   Amazon(3000円)

アイゼン:   Grivel(グリベル) G12・Jマチック
チェンスパ:  Mont-bell(モンベル) チェーンスパイク

ピッケル:   Grivel(グリベル) AIR TECH EVOLUTION 58cm

バックパック: MAMMUT(マムート) Trion Nordwand 38

 

 

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念願叶った雪山 燕岳▲ 2023/11/23(Thu)

皆さん、こんにちは。
登山の沼にどっぷりハマっているやまんばです。

数か月前、私は雪山の魅力に引き寄せられ、登山の世界に足を踏み入れました。
そして私にとって、とうとうこの日が(´;ω;`)

振り返れば、2023年6月に初めて訪れた上高地
心を揺さぶられました。
ここまで素晴らしい場所が存在するのかと。
自分でもここまで心を震わせる経験は人生で2度目、子供が生まれて以来でした。
あの時感じた感情、今でもよく覚えています。

上高地から見上げた冠雪を纏う荘厳な穂高連峰
登りたい、登ってみたい。そこからどんな景色が見えるのか。
そこから見える景色に胸が躍ります。
果たして、そこに立った時、私は何を思い、何を感じるのか。

焼岳の登山をきっかけに、私の山への興味は確信へと変わりました。
そして、初めて足を踏み入れた雪山。
想像を超える圧倒的な美しさがそこにはありました。

「大げさだな」と思うかもしれません。
そんな方にはぜひこの景色を見ていただきたい。
ちなみに、編集ソフトは使っておらず撮って出しの画像です。
いかに優秀な被写体であることがお分かりいただけると思います。

望む槍ヶ岳

下山時の一瞬


詳しくはYAMAPで。

燕岳▲@中房 2023/11/23 (Thu) / やまんばさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

もう当面、こちらの世界から戻れる気がしないです。。。
(今年いったいどれくらい散財しただろう)

山、それは我々が慣れ親しんだ便利な都会の中にはない、超越的な領域です。日常生活では忘れがちな自然の美しさや迫力、山々が描く壮大な風景。
それはまさに心のリセットボタンを押すようなもので、私たちに新たな視点を提供してくれます。高層ビルやテクノロジーの進歩に埋もれがちな本質的な美しさが、山には凝縮されているのです。

また、登山で得られる体験は、物理的な挑戦だけでなく、心の冒険でもあります。
清涼な風が頬をなで、樹木が奏でる静寂の音楽、そして登り詰めた先で広がる壮大な眺望。これらはとても言葉では表現しきれない感動を生み出します。

そして、そこでの経験と成長は、単なるアウトドア活動を超えて、次なるステージへの扉を開けてくれることになります。困難に立ち向かう中での洞察と自己発見をもたらし、その影響は日常生活にも深く及びます。
いえ違います。ただのドMです。

この体験は、決して一時的なものではなく、私の人生に深く刻まれるものになる、そう思えた山行でした。

山の魅力は、文字や写真では伝えきることはできません。
それは、実際肌でないと感じられない充実感や達成感、自然との一体感。
これらが私たちを山に引き寄せ、心の奥底で何かが変わる瞬間を提供してくれる、山とはそんな存在なんだと私は思います。

それでは次の挑戦に向け、皆さんもどうかご安全に。

 

以下、参考情報

 

装備

ウェア:

ドライレイヤー Mont-bell(モンベル) ジオライン L.W. Tシャツ

                             Mont-bell(モンベル) ジオライン クールメッシュ トランクス

ベースレイヤー Mont-bell(モンベル) スーパーメリノウール m.w. ラウンドネック

ミドルレイヤー Mont-bell(モンベル) シャミースジャケット

ソフトシェル  MAMMUT(マムート) Ultimate VII SO Hooded Jacket AF

ダウン     MAMMUT(マムート) Albula IN Hybrid Jacket Men

 

パンツ:    MAMMUT(マムート) Yadkin SO Pants AF Men

 

靴:      Mont-bell(モンベル) アルパインクルーザー 1000

靴下:     Mont-bell(モンベル) メリノウール トレッキング 5トゥソックス

 

手袋:     ワークマン (300円くらいのやつ)

帽子:     ワークマン (600円くらいのやつ)

 

アイゼン:   Grivel(グリベル) G12・Jマチック

チェンスパ:  Mont-bell(モンベル) チェーンスパイク

 

バックパック: MAMMUT(マムート) リチウム 30

 

バーナー:   PRIMUS(プリムス) P-153 ウルトラバーナー   

コッヘル:   PRIMUS (プリムス) ライテックトレックケトル&パン

 

昼食:     チキンラーメン+乾燥わかめ

 

 

 

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不快な足の蒸れ!解決できるか?晩秋の蝶ヶ岳で足のレイヤリング実験

finetrack ドライレイヤーインナーソックス

皆さん、こんにちは。

登山者の皆さん、足の蒸れや靴の不快な臭いに悩まされていませんか?
私も代謝が良いせいか、登山時には足汗が気になります。
今回は、足のレイヤリングが果たして有効なのか、晩秋の蝶ヶ岳で実証実験を行ってみました。

登山において、靴を頻繁に脱ぐわけにもいかない現実。
そこで末端レイヤリングの効果を確かめるべく、普段なかなか踏み入れることのない「足のレイヤリング」に焦点を当ててみました。

一般的にはレイヤリングは重要視されますが、足に関してはどうでしょうか?
実は靴を履くことで閉鎖された空間ができ、レイヤリングがあまり効果的でない可能性があります。特に通気性が高いトレイルランニングシューズであれば効果があるかもしれませんが、一般的な登山靴やハイカットブーツではGORE-TEX素材を使用していても透湿性に欠けることが考えられます。

以下、実際に試した装備です。

2023年11月14日、晩秋の蝶ヶ岳で実証。

三度目の正直蝶ヶ岳▲@三股 2023/11/4 (Sat) / やまんばさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ

実験結果は残念ながら、いつものベースソックス単体よりも極めて不快であることが明らかになりました。例えるとすると「水を踏んでる」みたいな不快さでした。
山行が終了し、靴下を脱ぐ際もしっかり足は湿った状態でした。
私との相性は良くなかったみたいです。
では、その原因を考察していきましょう。

足が蒸れる原理を考えると、靴内の発汗量と靴外への放湿量が釣り合わないと"蒸れる"と仮定します。しかし、靴の透湿性が足の湿気を逃がすのに十分でない場合、どれだけインナーソックスが吸汗したとしても足の蒸れからは避けられません。

靴の透湿性と防水性&保温性はトレードオフの関係にあり、登山に求められる機能の重要さからいくと登山靴は透湿性を犠牲にしていることが考えられます。したがって、今回の実験結果からは、靴に高い透湿性がない限り、靴下のレイヤリングだけでは効果が限定される可能性が示唆されます。

finetrackのドライソックスは撥水性を強調していますが、その具体的な効果については不透明です。ただし、通気性が不足している場合、撥水性だけでは足のドライ機能を発現できない可能性があります。

実際使ってみた不快さは恐らく撥水機能から来るものだと思いますが、はっきりした原因は不明です。ただ実証の結果、不快であったという事実は覆りません。

不快さを解消・軽減するための具体的な方法としては、

  • 通気性の高い靴を選ぶ(その代わり防水性、保温性は犠牲にする)
  • 靴下の吸汗量を増やす。厚手の靴下に変える、2枚履きする、材質を変える(化繊であればメリノウールにする等。
    ただ着込み過ぎると発汗量もそれに応じて増えることが予想されますので、バランスが重要ですね(難しい・・・)。

これらの方策が実用的であり、足の蒸れに対処する一助となるでしょう。
今回はあくまで上記装備の前提、および個人的な見解を含む形ではありますが、残念な結果となりました。ただトレランシューズとの組み合わせで使っている方、こんな使い方があるよといった方、他にも有益なアプローチや情報があればぜひコメントで共有していただければと思います。

 

 

 

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